お花の便り No.7 9月編 その1
9月は「長月」、由来は「夜が長い月」と言うことのようです。
残暑と台風に、翻弄される日々ですが、朝夕は涼しくなりました。
この季節に、英気を養い、感性を磨き、元気に過ごしましょう。
今月も、石渡邸からお花の便りが届きましたので、ご案内申し上げます。
ヒオウギ 檜扇
日本、中国、インドに咲く「アヤメ科」の多年草で、橙色の花弁に、
濃い橙色の斑点があります。葉はグラジオラスを扇状に並べたようです。
葉の並び方が、古代、貴婦人が礼装の時に用いた檜(ひのき)扇、
檜の薄い板を合わせ糸で綴じた扇に似ているところから命名されました。
種は黒色で、射干玉(ぬばたま)とか烏羽玉(うばたま)と言います。
中国の村々では、乾燥させた根茎を薬草として利用、喘息、肝臓と脾臓の
膨張感、淋病、マラリヤに効くそうです。
花言葉は、「誠実」「個性美」とありますが、
私は肉感的、熱帯的な、個性を感じます。
写真 石渡 登
文責 鵜澤 明