お花の便り No.5 7月編 その1
暑い7月が、涼しくあってほしいという願いから「涼月」、
七夕に因んで、「七夕月」とも言いますが、「文月」と呼ばれるのは何故?
七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風に曝す風習からだそうです。
たまには夜空を見上げて、宇宙を思惟するには良い季節ですね。
横須賀の石渡邸のお庭から、7月のお花の便りをお届けします。
ギボウシ 擬宝珠
ユリ科の多年草で、山間の湿地などに自生します。
花のつぼみが、橋の欄干の上にある、玉ねぎをさかさまにしたような、
宝珠に似ている事からこの名前がつきました。
花の色は、薄紫、白、紫があって、まことに美しい花です。
白い大きな花を持つ、「玉かんざし」も、この一種です。
花言葉は、「静かな人」端正な気品を感じるお花です。
写真 石渡 登
文責 鵜澤 明