お花の便り No.4 6月編 その1
6月の季語は、水無月、梅雨、夏至、青田、蛍、夏木立ちです。
雨が降れば鬱陶しく、雨の合間に晴れれば蒸し暑い。
季節は真夏へと向かいますが、「涼」に趣向を求めて、
清々しさを演出できれば、素晴らしい時空を楽しめる事でしょう。
6月の花といえば、思い起こすのは「紫陽花」
青色から紫色、赤紫色まで千変万化、白色も楚々と美しいですね。
紫陽花寺で有名な、北鎌倉の明月院や、北小金の本土寺に、
和服姿の麗人と散歩するのも素敵な事と思います。
さて、今月も、横須賀 石渡邸から、
茶席で用いる、典型的な日本の花を紹介します。
蛍袋 ホタルブクロ
鐘形で白色もしくは淡い紫紅色の花を咲かせます。
花に蛍を入れて遊んだ事から命名されました。
花が下がる姿を提灯に見立てて、名がついたとも言われます。
花言葉は、「愛らしさ」「誠実」です。
可愛らしい花ですよ。
写真 石渡 登
文責 鵜澤 明